二種混合ワクチン
二種混合ワクチンとは
ジフテリア(Diphtheria)、破傷風(Tetanus)という2つの病気を防ぐための予防接種です。
二種混合ワクチンと呼ばれます。
1 ジフテリアとは
ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。
その発生は最後に報告されたのが、1999年であり稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。
主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。
この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺・心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。
2 破傷風とは
破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。
以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。
主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。
口が開き難い・顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。